おばあちゃんとオピネルのフォールディングナイフ

なっかー

2017年02月24日 20:00

おばあちゃんの教えというものは、いつまでも心に残るものですよね。
かく言う俺にも、おばあちゃんからの教えが2兆個くらいあります。
今日は、そんなおばあちゃんの教えをご紹介します。
おばあちゃんが言っていた…男ならナイフと女の扱いに長けろ。

おばあちゃんの教えは鉄の掟。
という訳で、ナイフを買いました。
オピネルのカーボンナイフ No.8

オピネルの創業以来変わらない、暖かみのある木のハンドルのデザイン。
シンプルで持ちやすく、キャンパーや釣り人に長年愛される定番ナイフ。
おフランス製です。
ディ・モールト素晴らしいッ!

OPINEL(オピネル) オピネルフォールディングナイフ#8





しかしながら、カーボン(炭素鋼)のブレードは切れ味が良く研ぎやすい反面、あッという間にサビます。
濡れた状態で5分放置するだけでサビてきます。冗談抜きで。

おばあちゃんが言っていた…ナイフと心は決して錆びさせるな。

サビには大きく分けて2種類あります。赤サビと黒サビ。
赤サビは金属を腐蝕させてボロボロにさせます。
黒サビは良いサビで、金属をボロボロにはしません。酸化皮膜で赤サビを防いでくれます。
悪玉菌と善玉菌みたいな。がん細胞とナチュラルキラー細胞みたいな。黒カビと白カビみたいな。
よくわかりませんが、たぶんそんな感じでしょうか。
日本刀の黒い部分のアレも黒サビだそうです。


という訳で、カーボンブレードの黒錆加工にチャレンジ。

おばあちゃんが言っていた…「やる」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!

作業の効率は「初動」で全てが決まります。
とにかくまずは、ロックリングを外します。
写真のように、ロックした状態でブレードを無理やり開きます。
そう!無理やり力ずくで開いて下さい。
そうすると、ロックリングが外れて、豪快にどこかにすっ飛んでいきます。

すっ飛んだロックリングを探すのに20分かかりました。(クローゼットの一番奥にあった)
探すのが苦手な人はタオルでも巻いときましょう。
怪我するリスクを取りたくない場合は他のやり方でやりましょう。


ロックリングを外すと、グリップ部分とブレードを留めるピンが現れます。

カシメてある頭をヤスリで削り落として、ピンを叩き出します。

ピンは微妙にテーパー状になっていて、反対から叩いても一切抜けませんので要注意。
(最初俺は反対側から叩きまくってました…。数回叩いても抜けないようなら反対です。)

オピネルは5つのパーツから構成されています。ピンをなくさないようにしましょう。


おばあちゃんが言っていた…能ある鷹は爪を隠す。いつでも使えるようにしっかり爪を研いでおけ。


新品状態のブレードは切れ味がイマイチなので、研ぎます。
モンハンよろしく「研ぎ師」スキル発動です。

愛用のダイヤモンド砥石でシャリシャリ。刃物を研いでると落ち着きますな…。
月に一度は家中の包丁&ナイフを研いでおります。嫁も喜んでくれるし。

おばあちゃんが言っていた…汚れた目ん玉だから見える、汚しちゃならないものがあるんだよ。

お次は脱脂をします。ブレードが手垢や油脂で汚れているとうまく黒サビが乗らないみたい。

丁寧に脱脂したほうがムラにならないみたいですが、適当が信条の俺の辞書に丁寧などという言葉はないので適当に。
真っ黒いのが好きな人は徹底的に脱脂しましょう。

おばあちゃんが言っていた…春の雨は貴きこと油の如し

次に、グリップをエゴマ油に漬け込みます。グリップが水を吸うと木が膨張して折りたたみ状態からブレードを引き出せなくなってしまうので、それを防ぐために油を吸わせておきます。

話が前後しましたが、油に漬け込む前にナイフが収まる溝をヤスって広げておきます。ナイフの収まりがいっそう良くなります。


おばあちゃんが言っていた…親の甘茶が毒となる

ここで、紅茶を淹れます。

と言っても、休憩するわけじゃあ〜ありません。
800ccくらいのお湯に3つのティーパックを入れて濃い目の紅茶を用意します。
入れ物は何でも良いですが、ペットボトル等の容器に紅茶を入れましょう。

お酢を200cc用意して、紅茶と混ぜます。紅茶800cc+お酢200ccで1リットルくらいだったかな。




おばあちゃんが言っていた…ハスタラビスタ、ベイビー

紅茶と酢を混ぜた液体に、ブレードを沈めます。


そして放置。

しばらくすると泡が出てきます。
かがくの ちからって すげー!


まだまだ放置。好きなだけ放置しましょう。



おばあちゃんが言っていた…誰を愛そうがどんなに汚れようがかまわぬ!最後にこのラオウの横におればよい!

気が済むまで漬け込んだら、取り出しましょう。


・・・すごく・・・黒いです・・・。


おばあちゃんが言っていた…刃物を握る手で人を幸せに出来るのは料理人だけだ。

パーツを組み立てて完成!


暇な人はやってみましょう。
おしまい。


あなたにおススメの記事
関連記事